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出撃の命令が出た。私達は宇宙船に乗り込み、敵のアジトへと向かう。今回はかなり大掛かりの作戦のようだ。編成された部隊も二十人はいる。
最も、この中の十五人は私達の仲間。面白いよね。指揮官を入れて五人しか、やる気のある人はいないんだから。
「指揮官。私、体調が良くないので、今日は後方支援に回りたいんですけど、良いですよね」
私は指揮官にふら付きながら話しかける。
「おい。さっきまで皆と普通に談笑していただろ。何を言っている。お前は最前線だよ。例え本当に体調が悪くてもな」
「そうですか。私のような人間はさっさと死ね。そう言う事ですか」
「そうは言っていない。お前は最前線で戦え。そう言っているだけだ」
「あの四人はいつも後方支援ですよね。おかしくないですか」
私は正当な方法で選ばれた隊員の事を敢えて話に上げる。
「お前、何が言いたい」
指揮官の表情に曇りが現れた時、私は指揮官を思いっきり殴り倒した。
「貴様!こんなことしてただで済むと思っているのか」
「思っていませんよ」
私は倒れ込んで凄む指揮官の顔面を思いっきり蹴り上げる。
そして、指揮官の顔面を左右の拳で殴りまくり、腹や胸を何度も踏みつけて、笑みを浮かべる。
「貴様……軍法会議だ……死刑にしてやる……」
「死刑の宣告ならもう受けていますから。今、死刑を宣告するのは私です」
私は指揮官の顔面を何度も踏みつけた。身動き一つ出来なくなった指揮官。笑いが止まらない。
「エリーナさん。こっちも片付きましたよ。あのバカな四人は仕留めました」
仲間の一人が私に話しかけてきた。
十四人もいれば、四人を片づけるなんて楽勝よね。
「連邦のステーションに戻るわよ」
私は仲間達に声を掛け、連邦のステーションへと戻る。向こうでは、バズソイヤーが上手くやっている筈だ。
連邦のステーションでは、既にバズソイヤーが鎮圧をしていた。指揮官達と隊員達の死体が転がっていた。
「上手く行ったわね」
私はバズソイヤーとハイタッチをする。仲間達は既に勝手に盛り上がっていた。
「エリーナ。悪いな。付き合ってくれ。話をつけたい相手がいるんだ」
「分かったわ」
私はバズソイヤーと宇宙船に乗り込み、ステーションを後にする。
「最後の仕上げだ!」
バズソイヤーの叫びと共に大爆発を起こすステーション。ステーションはあっという間に宇宙の藻屑となった。私達に協力してくれた仲間達と一緒に。
私達は歓喜の声を上げて、二人で宇宙のドライブを楽しんだ。
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