3.ジョブチェンジという可能性

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「まぁ! 旦那様の瞳のお色ですね、流石新婚ですわ」 「「!!」」  あらあらまあまあ、と微笑ましそうな笑顔を店主から向けられ私の顔が一気に熱くなった。 「そ、そうじゃなくてっ、たまたま、たまたま目について!」 「本能で求められている、ということですね」 「ぅええっ!? ち、ちがっ、このドレスが一番近くにあったっていうか」 「つまり誰よりもお側に、という?」 「えっ、えっ、えっ」 “ど、どんどん変な方向にいくんだけどッ”  焦りすぎて変な汗が額に滲む。  絶対真っ赤に染まってしまっているだろう顔を少しでも隠したくて苦し紛れにサイドの髪を両手で握り髪で顔を隠した。 “ロベルトはどんな顔をしているのかしら”  流石に不愉快そうな顔ではないと思うのだが、何故か無性に気になった私はその髪の隙間かそっと彼の方を覗き見て。 「!」  おそらく私と同じくらい赤く染まり固まっているロベルトにドキリとする。 「ろ、ロベルト?」 「ッ、ちょっと店内は暑いから移動するか」 「そ、そうねっ!?」  パッと私から顔を背けるロベルトは、うなじまでもが染まっていて。
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