4.昔と違ってカタイのね

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4.昔と違ってカタイのね

 火照った頬を冷ましがてら並んで歩く。 “さっきはなんだか変な方向に話がなっちゃったけど”  だが店主の言葉を借りれば私たちは新婚なのだ、多少羞恥心に負けそうになるくらいはあるわけで。 “それに次はそうならないよう、事前に買うものを決めるなりして準備をすれば――” 「次はあの店に入ってみるか」 「えっ」 「その横の店も、その更に横の店もいいな、順番に全部入るか」 「えっえっ」  ロベルトが指差す先には宝石専門の宝飾品店からこじんまりとした雑貨店までが揃っていて。 「安心しろ、ちゃんと趣味がいいやつを選んでやる」 「何一つ学習しないシステムなんなの!? 国の方針!?」  さっきあんなに生暖かい視線を向けられたばかりだというのにもうメンタルが復活したのか、しれっとしているロベルトに驚愕する。 「俺たちはどうやら間違ったスタートをきったみたいだからな、可及的速やかに関係の再構築をせねばならない」 “くっ、これも初夜をすっぽかしたせいか!”  てっきり本命を優先すると思い込みすっぽかした初夜。
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