4.昔と違ってカタイのね

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 呑気にぐっすり眠っていた私とは違い、ロベルトからすれば結婚初夜に『本命』だったっぽい私が来なかったということで。 “夫婦の寝室で一人待ちぼうけって、なかなか酷よね……”  それも初夜。  たった一度しかない初夜――……  そこまで考えてハッとした。 「……そうよ、改めて初夜をすればいいんじゃ……」 「リネア、次はこれとあれとそれを着て見せてくれ」 「ひぇっ、待って今私は最高の閃き……え、またお着替えなの!?」  にこりと微笑むロベルトの笑顔に、本日何度目かわからない冷や汗が私から噴き出すのを感じたのだった。 「――つっかれたぁぁあ!」  私室に戻った私はその勢いのままベッドに飛び込む。  ぼすんと少し弾力のあるベッドが体を包むようで心地好い。 「あっ、また! お行儀悪いですよ、リネア様!?」 「だってもう疲れたの~、クラーラ、見逃してぇ……」  着替えもせず寝っ転がった私にクラーラが目を吊り上げる。 「せめて着替えだけでもなさって下さ……、ちょ、リネア様!」
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