4.昔と違ってカタイのね

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「そうじゃないの、本当に昨日は」 「無理に受け入れる必要はない」  青ざめる私を安心させるようにゆっくり首を左右に振るロベルト。 「だから違うんだって! 私が今青ざめてるのは」 「よし、今日は昨日行けなかった西地区の方へ行ってみるか」 「ひぇぇっ」 “またこのパターンか!”  昨日と同じ惨事になることを想像し、寝起きの私は視界が絶望に染まったのだった。   「そしてやっぱりこうなるのね」 「何か言ったか?」 「何も……」  そんな目覚めから数時間。  朝食を一緒に取った私たちは、私が危惧した通り昨日の惨事という名の街デートに二日連続で繰り出していた。 “まさかこれ、ロベルトが納得するまで少なくとも一か月間続くんじゃ……”  その可能性に気付きぞっとする。  解決策は、やはりキッカケとなった初夜からのやり直しだと思う、の、だが。 “このペースで連れまわされたらまた今晩も失敗してしまう!”  どこぞの預言者のようにそんな未来を確信した私は、グリーンとブラウンの石のついたネックレスをひたすら選んで出してもらっているロベルトの腕にしがみついた。 「リネア?」
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