6.蜜夜を君と

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 レースの上から食まれ、指先でクリクリと捏ねられる度にビクビクと反応した私は、ぢゅうっと強く吸われた瞬間に一際大きく体を仰け反らせてしまって。 「やっ、だめっ、ロベ……ト、それっ、やめ……!」 「俺の側で安心して全て委ねてくれるリネアが愛おしいと思っていたのに」 「あ、あぁっ! やぁっ、そんなに吸っちゃ、ひぁっ」 「俺の愛撫と快感に震えるリネアも愛おしいなんて」 「だめっ、やっ、あぁぁあ!」  情欲を孕んだ視線を向けられ、ゾクリとした快感が脳を痺れさせる。  だが愛おしい、とうっとりと見つめながらも彼は私への愛撫を止めることなく舌先で何度も乳首を弾き、すぼめた唇でぢゅっと吸い付いた。   「……と、リネアの夜着が俺の唾液で濡れてしまったな、昔のリネアみたいなことをしてしまった」 「!」 “今ここでソレ持ち出すの!?”  突然昔の失態を掘り返された私が少しだけムッとすると、そんな私に気付きロベルトがふはっと小さく吹き出す。  その笑顔がまるで幼い少年のようで。 「……ロベルトだって、あの頃のままだわ」
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