6.蜜夜を君と

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「初夜をすっぽかされた翌朝、リネアがこうやって寝転がって『突っ込んで』なんて言ってきたな」 「あー、その節はムードなどを考慮せず申し訳なかったなぁ、なんて……」 「実は十分そそられた」 「嘘でしょ!? チョロベルトじゃない!」  思わず今のムードすらぶち壊す、我ながら鋭く素晴らしいツッコミをしてしまい、絶対『おい』と叱られると思った私だったのだが―― 「お前限定だ、仕方ないだろ」 「チョロベルト……」 「おい」 “結局叱られた!”  そしてどちらともなくぷっと吹き出す。 “きっとこういうのも私たちらしいってやつなのかも”   「……やっぱ服の上からとじゃ違うな」  あんなに薄い布地だったのに、その一枚がないだけで伝わる体温すらも全然違っていて。 「すご、吸い付くみたい」 「ばか、吸い付いてるのロベルトでしょ……っ」  ふにふにと掬うように揉みながら乳首を押し込むようにロベルトの舌が動く。  ぐにぐにと先端を潰され熱い口内で弄ばれると、心臓が壊れそうなくらい跳ねた。 「こっちも、濡れてて良かった」 「……おもらしじゃ、ないわよ」 「わかってるって」
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