最終話:微睡みの先の重ねる時間は

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最終話:微睡みの先の重ねる時間は

 “我慢、してるんだ”  きっと私のナカに早く入りたくて苦しいのだろう。  けれどそんな欲望に耐え、少しでも私が辛くないようにと必死に我慢してるのだ。 “ロベルトは、いつもそういう人だったから”  いつだって私を見て、私のためにと考えてくれていて。  胸の奥がふわりと温かく、そしてきゅうっと締め付けられる。  ――嫌いじゃない、じゃ、ない。   「もう、挿入していいよ」 「は? まだ……」  戸惑うロベルトの下半身へと手を伸ばすと、固く反り返った彼のモノをそっと蜜口へと誘導する。  くち、と互いが触れた音がしごくりとロベルトの喉が上下した。   「ちょっとくらい、痛くても平気。でも、“大好きな”ロベルトの、早く……欲しいから」 「ッ」  私の言葉に息を呑んだロベルトが、私のナカから指を引き抜く。 「せめてゆっくり、するから」 「うん」  私が小さく頷いたのを合図に、そのまま彼が腰を進めて。  ――ぐぷ、と指とは全然違う、どこか弾力があって、けれどずっと熱くて固いモノが私を抉じ開けると、指とは比べ物にならないくらいの圧迫感に襲われる。
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