チップとプー

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「チップ?とプーか?耳をたたんで 私目掛けて、出来る限りのスピードで 2匹がこちらに走ってくる! 生前の時の足の病気など忘れたかのように 元気いっぱい、私目掛けて駆けてくる。 私に向かって走って来る2匹の犬、紛れもなく チップとプーだ!しかしなんでプーがここにいるんだ? あの子は元気で家にいるはずだが」 私に向かって全速力で走ってくる2匹の犬。 すると驚いたことに、左にいたプーがチップと交差をしたと思ったら2匹が1匹になった! 「やはりプーはチップだったんだ!チップが私に会いたくてプーに変わって私の元に帰って来ていたんだ!すると...現世にいるプーは もしかして...... 見る見る間にチップが私のそばに来た。 「チップ チップ チ~ップ〜!」 チップが全速力で私にダイブしてきた。 しっぽをグルングルン回して私の 胸の中に飛び込んできて、顔中舐めまわされた。 私はチップを思いきり抱き締めた。 チップも少し落ち着いたところで 私はあの時の最後の哭き声の意味をチップに聞いた。 「チップ、あの時最後に言った事はなんだったの?」 チップは私の顔を見つめながら、胡坐の上に立ち上がり顔をぺろぺろと舐めまわす。 ......これがチップのあの哭き声の答えだ と私は、はっきりと分かった。 あの時君は、 『父さん、ありがとう』 と言ってくれたんだね。 『チップ君、父さんの方こそありがとう!』 これからはずっと一緒だよ。 私はチップと2人で虹の橋を渡って行った。 FIN
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