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序
闇姫「闇堕ちはしてもよい。闇は悪とは違う存在だからな。」
炎に見立てたライトが紅く光る中、闇姫は自分の思考を口にした。
閻魔「ほう、毎度のこと言っているが面白い思考なのだ。」
この部屋を貸してくれている閻魔がそう言う。
この部屋は閻魔が住んでいる何にも形容できない程普通な家の地下を無料で借りている。本人は「ただでよいのだ。」とのこと。
閻魔は人の心を読むことができるが、プライバシーガン無視で話す欠点があるのだ。そこら辺の感覚を覚えるために、地獄から態々こちら、現世の方に来てるという。(その間の死者の扱いは閻魔の側近がやっているとのこと。)
閻魔に性別はないのだが現世の世界では女の子の服を好んで着ている。本人曰く「可愛い方が好きなのだ!」とのこと。
「やみひー!そろそろ学校始まるよ!!」
「うん、分かった!それじゃ、行ってきます!!」
外部からの声を聞いて闇姫は外に向かった。黒いブレザーとピンクのチェックスカートがはためく。
「可愛いのだ…闇姫はやっぱり可愛いのだ!!」
閻魔は完全に闇姫に見惚れていたのだった。
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