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近所の年下の女の子や、同級生の妹が遊びに来たとき、私の玩具や服は彼女らへ渡された。
紙袋に入れられたそれらを、みんな喜んで受け取った。寂しい気持ちもあるが、私も笑顔で彼女らを見送った。
しかし、その袋の中に入れられなかった物が少なからずある。私のお気に入りたちだ。
それは誕生日プレゼントであったり、思い出深い服であったりと、もう遊ぶことも使うこともないものだが、捨てることも他人に譲ることもできないものたちなのだ。
そんな物たちは、幾年を経て衣装ケースをいっぱいにした。その1つに、フユフユはあった。
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