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仕方ないから僕が漁師さんの家を訪ねて舟を借りる承諾を得てくる。
「壊したら弁償だからな!」と威嚇され何度も頭を下げる。
神経を擦り減らし、やっとのことで戻って来てみれば、
「犬くん、何やってたの。単独行動はダメだよ!」
叱責を受ける始末。
ちゃんと事情を説明すると、理解してくれた桃太郎さんは、
「なんだ、そういうことか!犬くん、よくやった!よーし、よし、よし」
僕のお腹をわしゃわしゃと掻いてくれる。
あー、そこは、自分の足では届かない痒い所!
すっごく気持ちいいー。
カッカッカッカッ。
気付くと僕の足は地面を引っ搔いている。
桃太郎さんにこれやられたら、全部許しちゃうんだよなー。
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