04.パブロの尻尾

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フーダスは村を去った。 噂では、湖に浮かぶどこかの無人島で贖罪の日々を送っているという。 「貴方はどうするの?」 「俺はエル・デンを復興する」 「残念、一緒に来てはくれないのね。では、せめて」 シモーネは彼の絵画を高値で買い取った。 これで復興の役にも立つだろう。 フワンの目は有毒ガスで視神経が冒されたのだった。 昏倒した彼を犬たちが運ばなければ、そのまま中毒死していたはずだ。 フワンの傍らには新たなパートナーがいた。 パブロと名付けられた犬だ。 曖昧な記憶に眠る石碑の犬のように、パブロの尻尾は未来に向かっている。 9b9896d6-8016-4230-b866-96ccd42b810c
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