(二)

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 そして二人は円筒の端についているピンを抜いて捨てた。 「メグ、準備はいいか、突撃するぞ」  メグは頷いた。  二人は同時にブリッジの方へ円筒の手榴弾を投げた。  手榴弾はすぐに白い煙を吹き出し始めた。そしてブリッジと三人の間に白い煙のカーテンが出現した。  その間銃撃が止んだ。エレーナは銃を構えて身を低くしながらコンテナの陰から飛び出した。  ヨギョンはコンテナの陰からブリッジの方へ銃口を向けた。 「メグ! 行け!」  ヨギョンは大声を上げた。  メグは「はい!」と応えるとヨギョンの後をついていく。 (続く)
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