(三)

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 先に入ったヨギョンとメグ、そしてドアのところでエレーナが銃をテロリストに向けた。それぞれの小銃の照準器は、テロリストの額を狙っていた。 「こ、こ、こいつ……、こいつを解放して欲しければ、じゅ、じゅう、銃を捨てろ!」  ヨギョンもエレーナも日本語は話すことができない。しかし、この状況で何かを言うなら、そう言っていると想像するのは全く難くない。  テロリストは焦っている。コイツはここにいたので、リーダー格か。それとも他の船室などにまだ敵がいるのか。 (続く)
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