(三)

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 その上、弾丸はテロリストの後頭部から抜けたようで、倒れた頭の付近からは血だまりが広がりつつあった。  メグはその様子でテロリストが死んだと判断し、すぐに銃口を前に向けながら周囲を警戒した。まだテロリストが残っている可能性があった。  すると、メグたちが入ってきた入口の方から低い男性の声が聞こえた。 「護衛対象は全滅か」  三人が声の主の方を見た。  黒いプロテクターを身につけて手に小銃を持った男がいた。背は一七〇センチもないほどの小柄で、坊主頭の男だった。そして黒いシャツの腕には盾のマークにMGKSの文字をあしらったワッペンを付けていた。 (続く)
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