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01
「久しぶり」
中学校の同窓会。私の片思いの相手、美波が目の前にいる。相手は多分私の好意に気づいてない。
「更紗」
美波は笑顔でこちらを見る。
少し辛くなる。だってその笑顔は友達としての笑顔だからだ。
「美波、大人っぽくなったね」
「でしょ?最近彼氏ができたんだ」
とても嬉しそうに報告してくる。本当は喜ぶべきだ。だって彼氏ができることは普通なのだから。
「更紗は彼氏いないの?紹介しようか?」
「いい。一人の方が楽だから」
「そんなこと言ってたら、婚期逃しちゃうよ?」
あぁ、夢が叶うのなら来世では一緒に暮らせますように。
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