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「貴様がギガアルエルピタロウーマンか」
「あ? 誰だオレ様を呼ぶ、の、は……」
振り向いた瞬間、その者が放つ禍禍しいオーラに、ギガアルエルピタロウーマンは僅かに怯んだ。
「わらわはミノタウロスとサキュバスとメドゥーサとバンパイアとオーガとリリスとドラゴンの血を持つ“ミノメドラリスイアサキューガ”」
「いやオレ様も大概だがなんだよその長ったらしい名前はよ!」
その魔物は、オーガ譲りの角、バンパイア譲りの牙、ドラゴン譲りの鱗、メドゥーサ譲りの蛇の髪、リリス譲りの蛇の下半身、サキュバス譲りの妖艶さ、そしてミノタウロス譲りの巨乳を持っていた。
「わらわは戦いに来たのではない。貴様と交配し、種を設けるためにきたのだ」
「こ、交配、だと?」
「わらわが望むのは魔族が統一する邪悪なる世界。そのためには人間を滅ぼすほどの強大な力を持つ“魔王”を誕生させる必要がある」
「……なるほど。そこでオレ様の強大な血が欲しいわけか。おもしれえじゃねえか」
「ならば話は早い。すぐに交わろうぞ」
「いいぜ。ただし……オレ様に勝ったらなあああああ!」
こうして二体の魔物は強制的に夫婦となった。
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