三組目
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三組目
更に時は流れた。 雨が降りしきる人通りの少ない街角。耳の長い紳士が店の軒下で雨宿りをしていると、傘も差さずに平然と歩く派手なドレスを着た貴婦人を見かけた。 しかし手には傘らしきものを持っている。不思議に思った紳士は自身も雨に濡れるのも厭わず声をかけに近づいた。
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