四組目

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四組目

 更に更に時は流れた。 「今日もいい天気だなー」  無邪気な笑顔を貼り付け、美少女が街中を駆ける。その光景を見かけた二人の男が漫才のように掛け合いだす。 「おい、あの子」 「ああ。例のエルピタロウマンとアルラウーマンの娘、“アルエルピタロウーマン”だ」 「かわいいよな。両親……いや祖先のいいところをみんな持って生まれた感じで」 「まさに奇跡の産物だな」 「エルフの血で顔よし。馬のしっぽはキュートで頭の花飾りもおしゃれだ」 「あれは飾りじゃなく本当に生えてるそうだ」 「おまけに胸もでかいときた」 「あれは単なる鳩胸だと」 「お前なんでそんな詳しいんだよ」 「ファンクラブ会長だからな」 「いつの間に……じゃあ俺も入れてくれ」 「じゃあ今日からお前副会長な」 「お前一人でファンクラブやってたんかい」
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