140字のショートストーリー集

2024年2月投稿分

2024.2.28

朝目が覚めたら、隣に彼はもういなかった。ずんと心が重たくなるのを感じながら、私はベッドから起き上がる。外はどしゃぶりの雨。今ごろ彼は何食わぬ顔で奥さんと過ごしているのだろうか。そう考えると何をする気も起きなくなり、私はまた布団に潜りこんだ。バカだな、と呟きながら。