相手を求めて

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 相変わらずいない。  そろそろ疲れた。腹も減った。  本当に童貞のまま死んでしまうかもしれない……と思ったその時。 『いた!』  さっきと同じように、木の枝の上に女がうつ伏せになっている。  今度は下に男がいたりしないだろうな。  そう思いながら、彼女にゆっくりと近づく。
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