さんぽ

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今わたしは、ジトリとした視線を感じている。いや、目が合っている。 仕方がないじゃない。苛立つ気持ちを、糖分で紛らわしているのだ。そんな目で見ないでよと、甘さに負けた拗ねた視線を送る。 それでもジッと君はわたしを見つめる。 「散歩行く?」 この苛立ちも、風にあたれば少しは紛れるかもしれない。揺れる木々から聞こえる葉の音を聞けば、少しは落ち着くかもしれない。水のせせらぎと流れを見れば、気持ちまで一緒に。 そんな期待を胸に立ち上がった瞬間、むしろ振り回されるように走ることになるかもしれないと感じた。君の瞳に。そんな予感を感じながら、リードを取りに立つ。
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