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俺は吠える。
俺と遊んでほしいから。
俺は吠える。
たまにくる主人の友達に
一秒でも早く撫でてほしいから。
ふと目を切ると
件の主人の友達はいなくなってしまう。
嫌だ!
もっと、もっと遊んでほしい!
顔を舐めたい!
膝に座って寝たい!
そして、
いつものように撫でてほしいのだ。
俺は日々を全力で生きる。
有り余る体力をふんだんに使って。
逸る心を抑えられないから。
大好きが心を支配するから。
俺は駆け出していた。
はやく撫でてほしい!
玄関先へと駆けていく。
俺はこの家からは主人としか出れない。
少しそれがもぞかしくも感じる。
でも。
俺を愛してくれる主人のことも
俺は大好きなのだ。
だからかな。
たまに今日みたいに怒られると。
俺はただ、しゅんとするのだ。
しちゃうのだ。
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