ラブソング

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 私は、そんな彼が来るまで待っていたこともあったし、時間がぎりぎりだったから、『ごめん、タイムアップ!』なーんてラインを返したこともあった。  周りにバレないようにするためにも、私も彼も必死だった。  ナイショの恋愛ってこんな感じ?って、ニマニマしながら彼を待っていた時は、本当にハッピーだった。  彼は写真を撮る人で、彼の撮る写真が、私は本当に好きだった。  彼を好きだった子は他にもいて、その子は友達でもあったんだけど、三角関係の果てに彼が選んでくれたのは、私だった。  私はあの頃、本当に幸福の絶頂だった。  彼がいて、私の歌は必ずヒットして。  あの子のことも好きだったし、友達だとも思っていたけれど、勝ったって勝手に思ってしまっていた。  世界は私のためにあるって、世界の中心は私の方だって、思っていた。
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