②コンテストについて続

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②コンテストについて続

●アズマ:春哉さんの「会話文」は、私も含めて誰もがうっとりしている部分だと思います。会話を書けるのは、キャラクターをしっかりと思い描けているからこそです。キャラクターを創り上げる上で、何か意識していることなどはありますか? また、リアル世界で人間観察など意識していることはありますか? ○春哉さん:キャラクターは価値観、だと私は思ってます。  何が好き、何が嫌い、何が良い、何が悪いっていう。それによって選ぶ言葉とか話す内容とか、行動原理も変わってきます。  なので各作品でそのキャラの価値観を一行で表せるよう意識してますね。  たとえば私の『承で終わる。』という作品に出てくる彼らの価値観は「エネルギー消費の少ない日々こそ正義」です。  リアル世界では特に何も意識してないですねえ。  でも私、元々好奇心旺盛な飽き性なので今までいろんなことしてきました。部活やバイトも複数掛け持ってたし、旅行もいろんな場所に行きましたし。興味だけで行動しちゃうので挫折の経験も数えきれません笑  その副産物として、いろんなタイプの人たちと出会えましたね。界隈が違えば人も全然ちがいますから。  だとしたら出会いの数が私の武器になっているのかもしれません。 ●アズマ:キャラクターは価値観、というのは真理かもしれないですね。  価値観とか信念みたいなものが感じられるキャラは、魅力的です。エネルギー消費の少ない日々こそ正義、っていうのも、それを聞いただけで惹かれてしまいます。  コンテストについて、最後に一つ質問です。妄想コンテストのお題について、作品をお題に寄せるように意識していますか? それともあんまり気にせずに書いてますか? ○春哉さん:めちゃくちゃ寄せます。十年越しの片想いばりに超意識してます笑  妄想コンテストに限らず、テーマがあるコンテストではいつも「このテーマでなければならない作品」を生み出そうとしてますね。  別に特別な理由はなくて、コンテストってそういうものなのかなって思ってました。  このテーマを使ってあなたはどんな面白い作品を創れますか?  って言われてる気がしてて。  私ならこう使います! っていつもお題を惜しみなくふんだんに盛り込んだ作品を応募するようにしてますね。
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