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――……「美南海さんって新聞部の?」
――……「【学校の七不思議】を調べてたんだよね」
――……「呪い?」
――……「呪いってなによ?」
――……「【学校の七不思議を解明すると呪われる】っていうヤツ」
――……「まさかあ」
どうしてもそれが忘れられないでいる。
そして、東雲 美南海の死から二年後、私は彼女と同じ高校に入学した。
従姉妹の両親にとって私の行為は嫌味にとられてしまうだろう。しかし、元より、私の地域、私の通っていた中学では、この高校に入るのが普通だと思われている。だから、彼女の両親は止めることはしなかった。
それどころか私が入学する時、従姉妹の両親はとてもとても複雑な顔で祝ってさえしてくれた。
「花子さん」
東雲 美南海は、この学校の新聞部に入部をし、【学校の七不思議】を題材に記事を書いていたという。
好奇心旺盛な従姉妹らしいが、題材は彼女らしくなかった。彼女は周囲から人気者で、カワイイものが似合う清楚なお姉さんだった。
そして、非情にもその好奇心が彼女を殺したという。
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