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さて、どうしたものか。と、ただ黙って立っていると、本当に用事のある生徒がトイレに入ってきた。
私は、さも今用足しを終えましたと言わんばかりの顔で、彼女と入れ替わるように退散した。
【トイレの花子さん】
有名すぎる【学校の七不思議】の一つ。
何かが起こるか期待したけれど、これも失敗した。いや、何もなかったのだから成功と呼ぶべきだろう。
あと二、三年生のトイレが各二カ所、渡り廊下の先にあるもう一つの建物が残っているので検証する余地はまだある。
「帰ろうかな」
カバンを持って階段を降りようとして、慌てて次の【学校の七不思議】を思い出す。
今回は、一年生の階から二年生の階へ降りるのに階段を数えなければならない。
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