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「君、何を言ってるんだ?」
「あっ、いえ、なんでもないわ」
スェルヒナさんは顔をまっすぐに戻して、慌てたように取り繕う。
なんかよくわからないけど、まあいいか。
私はゼディオさんの方を見る。
「あの、どうして学園長は犯人を調べるのを邪魔しているんですか?」
「犯人が判明すると困るからだろう」
「それは、学園長が犯人ってことですか?」
「馬鹿を言うな……そんなわけがあるか」
ゼディオさんは呆れたように言う。
「学園長を信頼しているんですか?」
「それもある。だが、万が一にも学園長が犯人だったとしたら、爆発事故を起こすような不手際はしないだろう。犯人は専門知識の少ない素人だ」
「じゃあ、どうして捜査を妨害するんですか?」
「貴族が犯人だったら困るからでしょ」
スェルヒナさんがうんざりしたように言う。
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