ソウル 

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ソウル 

ブブブ ブブブ ブブブ ブブブ ブブブ ブブブ 毛布から手を伸ばし、手探りで携帯を掴む バックライトに照らされて、目を開けると時計は午前3:00を示している 冬の初めのソウルは、最低気温8℃、今日は晴れそうだが風はかなり冷たい。 まだ、真っ暗な外の景色を目にしつつ、早朝から出掛ける準備を整えるとすぐにバイクに跨った。 『店長、おはようございます』 『おー、今日もご苦労さんだな、ジヨン』 準備を整えると、 『配達、行ってきます』 『おぉ、気をつけてな、帰ってきたらコーヒー飲めよ、淹れとくから』 店長の呼びかけに頷き返し、すぐに仕事にかかった。
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