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1. 『一人と一人の食卓』
(2023/1/25)
【寸評】
前頁で触れたように、澤檸檬さんから1ページ小説の執筆をもちかけられたその日のうちに書いた作品だと記憶しています。
五百足らずの文字の中にどれだけの内容が盛り込めるのだろうと思案しながら書いた作品でもあります。
ひとまず書きやすい一人称で進めてみようと考えたのですが、結果的にあっさり書き上げてしまえたために「これでよかったんだろうか」とかえって悩む羽目に……。
X(このときはまだTwitterでした)のつぶやきで発信したときは心臓がバクバク鳴っていたのも覚えています。
恋人に関する些事の一つひとつが気になり、嫌なところばかりが目についてしまうけれど、最後に見せた姿につい気を許してしまう。日常の風景をただ切り取るだけではつまらないと思ったので、そんなミスリードにも似た感情の機微を表現してみました。
いつかは彼らの食卓も一人と一人ではなく、二人のものになる日が来るのかもしれません。
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