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アリンに切られたタウルンディア兵は二度と起き上がれない。アリンが剣を振り下ろすたびに、一人また一人とタウルンディア兵が倒れていく。目の前の敵が倒れると、すぐさまアリンは息をつく間もない速度で、別の敵兵の間合いに入り切り倒す。アリンの進んだ後には、敵兵が累々と積み上がっていった。
一方、オニールは戦士ファレルと並んで、魔術師デュランのよる魔術の援護を受けながらゾンビ兵に応戦していた。後方ではイアンが、浄化の魔術を発動させて、オニールの周辺のゾンビ兵を倒していたが、魔力の消耗の激しい浄化でイアンは倒れそうになっていた。そこにアリンの奮闘によってゾンビ兵が次々と減られていったので、イアンも一息つき、戦況を眺めた。
デスモンドがイアンのそばに行き、「下がっていなさい」と声をかけた。
アリンとデスモンドの参戦で、タウルンディア兵の劣勢が誰の目にも明らかになったとき、タウルンディアの陣の方角から大きな騒ぎが起きた。
シアランディアの兵が向かっていくも、多くが雄叫びとともに弾かれていた。雄叫びの主は、ザカライアだった。
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