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もう行っても大丈夫だろうか。 あれから少し時間を空けて華は再びエレベーターに乗り込んだ。 3階の営業課のあるボタンを押し壁に体を預ける。 会いたくないな。 さっきの会話をまた思い出しそうで華は頭を振り追い払おうと試みる。 その時、3階につきポーンと音が鳴った。 ガタンっ! ビーっっ! 横揺れと激しい音が鳴り響き華は頭を抱えてしゃがみ込む。 何? 地震? フッとエレベーター内の灯りが消えて非常灯に切り替わる。 何だろう。 怖い。 とりあえず外部と連絡取らなくちゃ。 華は震える体を動かして非常用の連絡通話ボタンを押す。 「はい!こちら管理室です!大丈夫ですか?」 「あ、あの!エレベーター止まってます!灯りも消えて非常灯になってます。どれくらいで直りますか?」 相手に聞こえるように華は懸命に声を張り上げる。 「先程の地震が影響してると思います!至急メンテナンス向かわせますのでお待ちください!」 地震? 結構大きかったよね。 華は自分が携帯を持ってない事に気づきため息をつく。これじゃ、部署にも連絡出来ない。山下君気づいてくれるかな。 秘書課は基本。田上が最後の施錠をかけるのだが今日は早帰りのため山下に頼んでいたようだった。 彼が気づいてくれたらいんだけど。 それに、この書類。まだ渡せてない。 そんな風に思っていた時、再度エレベーターがガターンと揺れ華は立つ事さえ出来ない揺れに恐怖を感じる。 まさか、落ちないよね? 非常灯さえも消え真っ暗になった室内が不気味に感じられ華は自分の体を抱きしめる。 どうしよう。 密閉した空間は苦手なのに。 自分の緊張からくる心臓の音が体全体から響くようで華は次第に緊張状態に耐えられなくなっていく。 怖い 怖いっ。 助けて 先生っ!
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