38人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、ウルフ。さっき言ってたアンネさんって人が毒を飲んだってどういうこと?」
ウルフは自分が意識不明だった時に見た不思議な夢をアニカに話した。
「そんなことってあるの?!私も同じような夢を見たの!しかも自分がそのアンネって人になって恋人ルドルフに毒で殺されたの」
「俺はそのルドルフって人の無理心中を追体験してるような感じだった」
「ウルフ、前世って信じてる?」
「今まで信じてなかったけど…」
「もしかして私達の前世は、そのカップルだったのかも」
「でも心中したカップルだろ?縁起悪いなぁ」
「神様が今世でやり直せって言ってるのかもしれないよ。この人達のこと、調べてみるね!…あ!もうこんな時間!パパにばれないように帰らなくっちゃ!」
アニカは言いたいことを言って怒涛のように去って行った。
最初のコメントを投稿しよう!