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突然目の前が暗くなって唇に柔らかくて温かいものが触れた。
「・・・ん!」
「ああ、かわいい!そんな蕩けた顔、他の男に見せちゃだめだよ」
やっぱり反省撤回!!
「他の男に見られないように閉じ込めちゃおうかな」
「…!!」
「ごめん、冗談だよ、アニカ。でも僕達両想いだよね?他の男にアニカを見られたくないって思うの当たり前でしょ?」
「見られるだけなら誰に見られても問題ないでしょ?」
「だって、アニカのこと、やらしい目で見てるかもしれないじゃないか」
「んー、確かにやらしい目はやだけど…ってか、それって思いこみだよね?!」
危ない、危ない!思わずウルフのペースになるところだった!
ウルフがルドルフの転生者でもルドルフみたいにヤンデレとは限らない・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・そう思ってたんだけど・・・・・・
なぜか今、私はウルフに壁ドンされている。あの壁ドンだよ!あのウルフにだよ!
「アニカ。最近、僕を避けてるよね?どうして?」
「さ、避けてなんか、い、いないよ!」
「じゃあどうしてどもったのかな?」
「た、たまにはどもることもあるよ」
「そう。じゃあ僕達はラブラブカップルだよね」
そう言ってウルフは顔を近づけてきたけど、思わず顔を横にひねって避けてしまった。
「ねえ、どうして避けるの?僕達、熱い恋人同士じゃないか。僕を避けるなら、アニカを僕の部屋に閉じ込めていつでもキスできるようにしようかな」
多分、私はショックですごい顔をしてたと思う。
「ああ、かわいいよ、その顔。もっと見せて」
ウルフは脱力した私をぎゅうぎゅう抱きしめた。
あのシャイだったウルフはいったいどこに行っちゃったのー?!
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