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「いや、それにしてもすごいね。高校生にしてダブル主席。飛び級も飛び級。人材不足と言っても、高校生2年生が小学校で教鞭を取るなんて。さすがですね」
赤井先生がベタ褒めしてくれる。
「いやいや、そんな——」
「あーありがとうございますぅ。あはは」
「——ありがとうございます」
こいつには謙虚心というものが存在しないのだろうか。
少し本気で心配になった。
「ですが赤井先生のことも少しですが、聞いています。とても尊敬しています。僕たちが平和に暮らせるのも先生の——」
「あーいやいや。いいんだ、そのことは。実際まだ平和っていう訳でもないしさ」
先生は笑いながら手を振った。
とても爽やかで、男の僕でもキュンとしてしまいそうだった。
いやいやいやいや、僕は昔から決まっているじゃないか。
え?何が決まっているって?そんなの言わないよ。
「先生は何年教師をされていらっしゃるんですか?」
おお、いい質問だな、理奈。
「僕は2年目だよ。まだまだ新米さ」
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