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「その通り。調べてもらったら、思いもしないところにあった。この本部へ置いておけばわからなかったのに、見つけられたくなくてわざわざ自宅へ持ち帰ったんだな」
どういう意味?まさか、盗難だったということなの?青くなった私を見て、彼はたたみかけるように言った。
「俺宛の招待状は都内のある家にあるようだ。その住所を確認したらどうやら黒沢さんの実家だった」
「それは……違います。先ほど聞いたんですけど、彼女のお父様も招待されているそうです。その招待状はお父様の分だと思います。招待状を取り違えて見ているんじゃないですか?」
「いや。彼女の父親の招待状は銀行本店にあったよ。それも調べたんだ。つまり、頭取秘書が持っているんだ」
「……!」
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