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小学生の頃、川で遊んでいた俺たちはふざけ合っていた。その時、ぬるっとした藻が生えた石で、ユウキが足を滑らせた。
俺は焦ったらしく、川に飛び込んだ。
幸い大怪我はなかった。
2人ともずぶ濡れになりながらも、河川敷までたどり着いた。
ただ、ユウキは右足首をねんざした。
申し訳なさそうに、彼は俺に言った。
『これじゃあ、歩いて帰れないね』
『夏の魔法を使うか! 俺が家まで連れて行ってやるよ!』
『え?』
『ほら、魔法のじゅうたんじゃないけど、俺の背中にどうぞっと!』
俺は真夏の暑い中、ユウキを背負って、小学生にしては大変な道を歩いて帰ったらしい。
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