ギャップにときめく瞬間

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ギャップにときめく瞬間

「うちの東城(とうじょう)は、優秀な社員です」  三神(みかみ)部長のそんな姿を見るのは初めてのことだった。  普段は下がった目尻をキリリと上げて、凜と真っ直ぐに相手を見据えて。   冷静に、だけど温かな情熱を持って、私のことを守ってくれた。 「全ての責任は私にあります」  温厚で穏やか、ほわほわの癒やし系と呼ばれている部長の、初めて見る一面。  それは、一瞬にして私を虜にした。
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