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やがて…。
「「〜〜〜美味しい!!」」
山村先輩と香澄さんは、1番に食べ終わり、同じ感想を述べました。
僕と遥さんが、ゆっくりと味わって頂いている間に、皆さん次々にケーキを食べ終わります。
千夜くんのケーキは、味の良さは勿論、他のケーキ屋さんでは頂けない不思議な魅力が有ります。
それこそ千夜くんにしか作れない美味しさです。
「千夜さんのケーキ、初めて食べたけど、本当に美味しい…」
ひと切れ目を食べ終わったところで遥さんが言いました。
そして、2切れ目を自分のお皿に乗せて、又、黙ってケーキを食べ始めます。
僕も最後に食べ終わり、2切れ目のケーキを頂きました。
「ねえ!最後に解散する前に皆で記念撮影しようよう」
食休みも済み、皆さん各々、陽が暮れるまで談笑していると、山村先輩が不意に提案をします。
「「良いですよ」」
僕と遥さんが又しても揃って同意すると、他の皆さんは、もう慣れたのか、ツッコむ事もせずに、うなづいてくれました。
ですが…。
「俺はパス。写真に写るの苦手なんだよな。何なら俺があんた等、全員撮ってやるよ」
千夜くんがそう言うのを聞いて山村先輩は、しょんぼりします。
それを見兼ねた香澄さんが言いました。
「貴方、私と雅も写るんだから。それに鈴木くんとは、私と知り合うよりずっと前から仲良かったんでしょ?」
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