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それを援護する様に、楓さんのご主人の飯田祐二(いいだ ゆうじ)さんも言います。
「皆さん、僕達より以前から親しかったんですよね?僕は皆さんとお会いするのが今日初めてだし写真は僕が撮りますよ」
「やったあ!鈴木くん、携帯をこの人に渡して!」
「貴方、名前を覚えていないなんて失礼よ?済みません、主人は悪気は無いんです」
茜さんが祐二さんに謝る中、僕は自分の携帯を彼に差し出しました。
「済みませんが、お願いします」
「ここを押せば良いんですよね?」
「はい、そうです。…後日、皆さんには写真をお送りします」
祐二さんに撮ってもらった写メはコンビニで写真に現像出来ます。
祐二さん以外の全員が夜景をバックに集まりました。
「千夜さんのご主人、カメラ目線でお願いします。…良いですかー?はい、チーズ!」
カシャッ!と音がして、僕達の記念日の写メが撮られます。
「これで良いですか?」
「はい、よく撮れています。ありがとうございます」
僕は祐二さんに携帯を返してもらいました。
「本当だ。皆が星空の中にいるみたいだね」
僕の後ろから写メを覗き込んだ安倍社長の後ろから。
「僕も、早く、見たい、よう!」
山村先輩がぴょんぴょんジャンプしながら、携帯を見ようとしていました。
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