もしも

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「よお、鈴木。久しぶりだな。パラサイトの1件以来か」 「こんばんは、山村先輩。千夜くんもいるとは思わなかったです」 カウンター席で千夜くんが最近になって、ようやく飲めるようになったと言っていたお酒とつまみを摂っていました。 夕食の時間にしては、まだ早いからかカウンター席は人も、まばらです。 僕は丁度空いていた千夜くんの隣の椅子に座りました。 「千夜くん、今日は祝日の、かきいれどきなのではないですか?」 千夜くんはパティシエで、主にケーキを販売しているお店…洋菓子屋モサコを経営しています。 「いつもより早くケーキが完売したからな。たまには酒でも飲もうかと思ってよ。それより元気にしていたか?」 千夜くんとは、山村先輩ご夫妻程、会える機会が余り有りません。 僕は山村先輩にも言おうと思っていた、今日の出来事を話そうとしました。 と、その前に。 「保なら、毎日でも来て良いよう♡…鈴木くん、はい、おしぼり。注文は、いつもので良い?」 と、山村先輩から、おしぼりを貰いました。 「あ、はい。それでお願いします」 「毎日来ていたら、店の経営に差し障るだろうが。香澄も大分、腹がデカくなってきたしよ」 「も…香澄さんも、お元気そうで何よりです」
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