もしも

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皆さんに貴重なご意見を頂き、僕は遥さんと向き合ってみようかなと思う様になってきました。 夕食を摂り、しばらく千夜くんや山村先輩と話していた僕でしたが、お店が混んできて、先輩は話どころじゃない様子です。 千夜くんも大分酔ってきたとの事なので、僕は彼をモサコまで送っていくことにしました。 車中で助手席に座った千夜くんが、前を向いて運転している僕に言いました。 「鈴木、久しぶりに香澄に会っていくか?」 「せっかくですが、又今度にします。夜遅くならない内に遥さんに連絡してみようと思いまして…」 連絡先なら婚姻届の電話番号の欄に明記されていたはずです。 隣で千夜くんが軽く笑った様な気配がしました。 「わーった。鈴木、結婚も悪かねーものだぜ。結婚式には呼べよ」 千夜くんの言葉に正直、少し気が早い気もしましたが、籍を入れたら結婚式も開く事になるでしょう。 「はい、千夜くんご夫妻と山村先輩ご夫妻は招待する予定です」 「山村だけ招待しなくても良いんじゃねーか?」 「そうもいきません!山村先輩も僕の大切な人の1人であることは確かですから!」 千夜くんは時々、山村先輩に対して失礼な事を言うのです。 本気ではなさそうですが、僕はその度に山村先輩を庇ってきました。 それは僕達3人が初めて出会った高校生の時から変わりません。
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