第6話 先見の麺麭

4/4
前へ
/268ページ
次へ
「後宮への宮仕えだ。俺の伝手があるから、面通りなどは省ける。かつて、玉蘭殿が仕えていらした頃の部下らも多いから大丈夫だ。九十九がきちんといるのなら、ここいらとは違い差別も薄いはずだろう」 「み、宮仕え!?」  玉蘭の部下がいるとは言え、そんな壮大な話に発展するとは思わなかった。  だが、紅狼はまだ続きがあるからと指をひとつ立てた。
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

189人が本棚に入れています
本棚に追加