足音

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「ねぇ君なにしてんの」  そこにはピンク髪のチョコのヘアピンをつけたロr……あっ小さい少女が立っていた。 「あ、えっと人探しを」 「人探し? まぁいいや名前は?」 「えっと、門辺 大次(もんべん たいじ)です」 「たいじ?…」  彼女は不思議そうな顔でそう呟いた。 「なにか?」 「いえ、なんでもないわ。私は前藤 千世子(まえふじ ちょこ)よ」  どうりでチョコ好きそうな格好してるんだな。 「ところで、えっと大次くんここがなにか、わかるかしら?」 「えっと、俺もわからなくてとりあえず人に会おうと思って外に出てました」 「じゃあ、大次くんは同じ状況なのね」  2次元の世界に来たと感じてるのは自分だけじゃなかった。自分だけ転生した世界じゃないことに、安心したような、少し悲しいような。とりあえず今は現状に向き合おう。 「おそらくそうだと思います」 「とりあえず歩かないかしら?」
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