第四章

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 女性店員は、こういったことにも慣れているのだろう。エルランドを壁一枚隔てた別室へと案内していた。だが、エルランドの目は切なそうにファンヌを見ていた。 (まさか……。一緒に選びたかったわけじゃないわよね……) 「お待たせしましたぁ」  女性店員に声をかけられ、ファンヌははっと我に返った。 「どのようなものをお探しですかぁ?」  店員に聞かれるまま答えるファンヌであるが、最終的に白い下着を購入してしまったのは、エルランドの言葉があったからかもしれない。
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