プロローグ

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「神の名の元に、お二人の婚約は解消されました」  ファンヌは恭しく頭を下げ、神官長の元を去る。  神殿から外に出た途端、ファンヌは青い空に向かって両手を大きく上げ、伸びた。 「クラウス様。今までお世話になりました。私が受けておりました王太子妃教育も、本日で終了です。どうかアデラ様とお幸せに」
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