第二章

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「君をオレの師匠に会わせようと思っていたんだ。オレがリヴァス王国に行くきっかけを与えてくれた師だ」 「つまり、先生の先生ですね」 「そういうことだ。あとで紹介しよう」 「はい、ありがとうございます。……、あ……」  そこでファンヌは何か大事なことを思い出したように立ち止まった。 「どうした?」  エルランドも立ち止まり、ファンヌを見下ろす。 「薬草園を案内してくださる約束も忘れないでくださいね」 「もちろんだ」  そう言って笑みを浮かべているエルランドは、太陽の光を浴びて眩しく見えた。
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