第三章

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『調薬師』と呼ばれる者には二種類の者がいる。『研究』を中心に行っている者と『調薬』と呼ばれる薬の調合を中心に行っている者。『調薬』は、世に出された薬の製法を元に調合する。つまり、既存の薬を作ること。『研究』は今までにない薬の製法を生み出すこと。  それは調茶の世界も変わりはなく、『調茶』も『調薬』と同じ意味で使用される。また『調茶』の場合、ただ単に茶葉と薬草を組み合わせる場合についても用いられる。  ファンヌはいつでも新しいお茶を作りたいと思っていた。お茶の場合、『製茶』という言葉が使われる場合もある。『製茶』は今ある製法で茶葉と薬草で大量にお茶を作り出すこと。リヴァス王国の工場(こうば)で行っていたのがこの『製茶』だった。評判が良い効果のあるお茶を大量に工場で製茶して、売っていた。
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