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浴室から戻ってきた亜希は大きくため息を吐き出してソファにダイブした。 さっきの出来事で随分と神経をすり減らしてしまった。 「本当に。透子はまだまだ来ないだろうしなぁ」 和也はソファの横で座り込む。 その顔にも疲れの色が見え始めていた。 ここで怪現象が起こり始めてから、随分と時間が立っているせいだ。 音楽室のときのようにサッサと解決すればいいのだけれど、今回はそうもいかなさそうだ。 「そうだ。さっきの写真を透子に送って見ようよ」 ふと思いついたように亜希が上半身を起こして言った。 キッチンで見つけた写真は今リビングのテーブルの上にある。
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